平山温泉の魅力〜自然環境と泉質〜
「平らな山」と書いて「ひらやま」。九州は、くまもと山鹿の奥座敷「平山温泉郷」。
朝は鳥たちのさえずりで目覚め、昼は光あふれる木漏れ陽の中で木々や草花を愛でながら散策し、夜見上げれば満点の星空が広がり、古代からの天空の浪漫が感じられます。
美しい里山景色の中には、その大自然の清らかな水脈を背景に地下からは「美肌の湯」と呼ばれる、化粧美容液のような、ぬるぬるとろとろの柔らかなお湯が溢れています。
すべすべとした肌触りが全身を包みこみ、湯上り後もしばらく残るしっとり感があなたを癒します。
源泉かけ流しの美肌の湯を楽しめる旅館や家族湯など平山温泉の温泉施設は二十軒以上が点在し、皆様のお越しをお待ちしています。
どうぞ、良質の温泉を豊かな自然環境の中でご堪能くださいませ。
平山温泉のおはなし〜二つの開湯伝説〜
近年になって施設が増えたこともあり新しい温泉地と思われがちですが、古くは1300年ほど前からの伝承が残り、江戸時代にも肥後(熊本)を治めた戦国武将・加藤清正公も訪れたと言い伝えられています。
歴史ある秘湯として大切にされてきた平山温泉郷に残るおはなしを二つご紹介します。
まずは『肥後国史』に伝わるおはなしから。
桓武天皇の延暦九年(七九〇)頃、里一帯に疥癬という皮膚病が大流行しました。男は田畑を耕せず、女は綿布を織れなくなり、飢えと寒さで生活は成り立たず、餓死者も出そうな有様でした。
困り果てた里人たちは、もはや神仏におすがりする他はないと、斎戒沐浴し、「神よ、願わくは、我等のこの苦難を救わせ給え」と、一心に阿蘇大明神に祈りを捧げました。
祈りが通じたのでしょう。大明神は、高い山を切り開き、深い谷を埋め、一晩で平らかな地をつくられました。そこから湧き出た熱い湯を浴びれば、病はたちどころに治り、平穏な日常が戻りました。
人々は、前川内に祠(平山阿蘇神社と思われる)を建て、阿蘇大明神を祀り、永久に守護神として尊崇することにしました。
以来、この地は「平山」と呼ばれるようになりました。
もう一つのおはなし。こちらは、天正年間(一五七三~一五九一)頃のことのようです。
湯山郷・平山川西岸にある櫻山の竹藪の中、川岸近くの窪地に小さな水たまりがありました。
小波立つ水面は、青味を帯び、点々と浮かぶ落ち葉と、漏れさす陽光が描く斑点や逆さまに映る樹影は、えも言われぬ風情でした。
寒い日には、湯気が少し立ち昇り、夏には、硫黄臭でむせかえる日もありましたが、村人たちは、これが温泉とは思いもよりませんでした。
ある日、何処から飛んできたのか、手傷を負った一羽の鶴が、その水たまりに浸かり続けていました。日ならずして傷が癒えたのか、鶴は、嬉々として飛び去って行きました。
村人たちは、この不思議な光景に「もしや!」と思い調べてみると、水たまりは「温泉」だったのです。
「天の恵みだ。さあ掘るぞ!」。歓喜の声を上げて掘り進めるにつれ、心地よいお湯が、コンコンと脈を打ちながら、豊富に湧き出したのです。
< 温度・泉質・色 >
40度から49度
アルカリ性単純硫黄泉、微甘味
この辺りの温泉では珍しく硫黄分が入っているので、加藤清正公も汗疹を治しに通ったと伝えられています。
< 効能 >
リウマチ、神経痛、神経炎、アトピー性皮膚炎、外傷性障害の後療法、骨及び関節などの運動障害
とろりとしたお湯は湯あたりがやわらかく、上がった後は肌をしっかりと落ち着かせ「美肌の湯」としても有名です。
ひらやま温泉 資料 DOWNLOAD PDF
平山温泉観光協会 Tourist Association
ごあいさつ
平山温泉観光協会は平山温泉郷の温泉施設や周辺店舗の会員により運営しております。事務所は、山鹿市街地から平山温泉への玄関口に位置し、観光案内所も兼ねておりますので、お気軽にお立ち寄りくださいませ。
名称 | 平山温泉観光協会 |
TEL | 0968-44-0522 |
営業時間 | 10:00〜16:00(不定休) |
所在地 | 〒861-0556 熊本県山鹿市平山5346-1 |